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Home > ReCoo(レクー)が考えるエコドライブ > エコドライブ実践レポート > [エコドライブ比較実践レポート]第3回:早めの減速とアイドリングストップ

[第3回]早めの減速とアイドリングストップ

停止を見込んで早めのアクセルオフ

■130-155秒:早目のアクセルオフ 150秒付近から緩やかな上り坂があり、頂点付近に信号があります。
普通の運転(A)は上り坂でアクセルを踏み込み、速度を保って60km/h付近ですぐブレーキを踏んで交差点で停止。
エコドライブ(B)は上り坂の具合にあわせて徐々にアクセルを踏みながら速度を保ち、減速は上り坂を惰性で走って40km/hまで減速してからブレーキを 踏んでいます。惰性走行とブレーキでの減速まで数秒間の燃料カット(燃料のエンジンへの供給を断った状態)のお陰で(A)に比べて約半分の燃料消費で済みました。
(B)は(A)より緩やかな加速・減速で走行速度も抑え目ですが、発進から停止までわずか5秒程度の遅れしかありません。

■155-180秒:信号待ち 頂上付近の交差点では、約30秒の信号待ち。(A)はアイドリングしたまま。
(B)は信号で停止中はアイドリングストップして、燃料を消費していません。 (B)はわずか1.4ccしか消費せず(A)より75%も燃料消費が少なくなりました。

■180-225秒:下り坂の発進と減速 交差点から少しの距離は平らで、その後次の信号待ちまで比較的急な下り坂です。
(A)は発進のために30%近くアクセルを踏み、60km/h付近までアクセルを踏み続けたため速度が出すぎ、ブレーキを緩めたり強めたりして速度調整。
(B)は発進で10%程度のアクセルの踏み込みで、40km/hまで加速した後、シフトをニュートラルにして下り坂を利用して60km/hまで加速しています。
その後、2速までシフトダウンしてエンジンブレーキ(燃料カットされる)を効かせて50km/hまで減速した後、ブレーキを踏んで減速、停止しています。 (A)は発進時のアクセル踏み込みなどが影響して32.2ccを消費、(B)はアクセルの踏み込みが少なく、燃料カットと併せて18.5ccの消費と約42%の燃料を削減しています。



2つの運転をグラフにして比較してみると・・・

グラフの中をクリックすると、その部分の解説にジャンプします。

グラフの見方
グラフは、わき道から幹線道路に出て、その幹線道路を約1.7km走行したときの、速度(km/h)、アクセル開度(%)、燃料消費率(cc /sec*0.1)、エンジン回転数(rpm*100)、擬似ギア比(*1000)、走行距離(m)を横軸に時間経過をとって示しました。

運転方法の解説

(1) 130-155秒:早目のアクセルオフ


(150秒付近)緩やかな上り坂の頂点付近に信号があります。 普通の運転(A)は上り坂にかかるため、再びアクセルを踏み込み、十分な速度を保ったまま交差点に接近します。アクセルを放した後60km/h付近からすぐブレーキを踏み、停止しています。

エコドライブ(B)は上り坂の具合に合わせてアクセルを踏み込みを調整しています。必要な速度を保持しながら、停止地点を想定して早めにアクセルを放して惰性走行を行っています。上り坂ですが、惰性走行で十分な距離を走行し、40km/hまで減速したあたりでブレーキを踏んでいます。アクセルオフの惰性走行からブレーキでの減速まで、数秒間燃料カットしているところに注目してください。 (A)の燃料消費量は25.9ccであるが、(B)の燃料消費量は13.2ccと半分程度になりました。

(B)は(A)に比べて緩やかな加速・減速で、走行速度も抑え目ですが、発進から停止までの時間は5秒程度の遅れしかありません。しかも、(A)は早く交差点に到着した分、長く信号待ちをすることになっています.

(2) 155-180秒:信号待ち


頂上付近の交差点では、30秒前後の信号待ちをしています。 (A)は31秒停止し、その間アイドリングをしています。常時0.22cc/sec程度の燃料を消費してしまいました。

(B)は停止直前の減速が緩やかだったため停止時間は26秒と短くなっています。その間エンジンを停止しているので、燃料消費は発進3秒前にエンジンを再始動した分だけです。 (A)の燃料消費量は5.7ccであるが、Bの燃料消費量は1.4ccと半分以下となりました。

(3) 180-225秒:下り坂の発進と減速

交差点から少しの距離は平らですが、その後次の信号待ちまで比較的急な下り坂になっています。

(A)は発進のために30%近くアクセルを踏み込み、その後アクセルを次第に戻しながら60km/h付近までアクセルを踏み続けています。 速度が出すぎたため、その後ブレーキで速度をコントロールしています。はじめの内は緩いブレーキのため速度はさらに上がってしまい、その後強くブレーキを踏み込み速度を減速させ、またブレーキを緩め、ブレーキを踏んで減速、停止しています。

(B)は発進で10%程度のアクセルの踏み込みにとどめ、40km/hまで加速した後、シフトをニュートラルにして下り坂を利用して60km/hまで加速しています。 その後、2速までシフトダウンしてエンジンブレーキを効かせながら50km/hまで減速した後、ブレーキを踏んで減速、停止しています。

(A)の燃料消費は発進時のアクセル踏み込みによるよる分が大きく、32.2ccを消費しています。 (B)の燃料消費は発進時のアクセルの踏み込みが少ない分と減速時に燃料カットをしている分少なくなっており、18.5ccの消費となりました。

※出典:財団法人省エネルギーセンター「エコドライブ比較実践レポート」

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