エコドライブのための燃費計算サイト「Recoo(レクー)」

■□燃料消費の少ない運転操作□■


(1)4つの走行形態と燃料消費量
● 4つの走行形態
車は、発進、巡航、減速、停止の4つの形態を繰り返しながら走行しています。これらの走行形態ごとに省エネ運転操作を考えると理解が容易です。


● 燃料消費量
市街地走行において、走行形態別に燃料消費量を調べると、図のようになります。

(2) 発進時の運転操作
[1] 燃料消費量は全体の約4割
大きな割合を占める発進時の燃料消費量を抑制することで、大きな省エネ効果が得られます。特に、ゴー&ストップを頻繁に繰り返す市街地走行では、発進操作が重要となります。
[2] AT車の発進
車は、動き出す時大きなエネルギーを使います。AT車の場合、ブレーキから足を離すだけでエンジンの回転力がタイヤに伝わり、車は動き出します。この力を活用し、一呼吸おいてからアクセルを踏み込むようにしましょう。
[3] アクセルはゆっくりと
アクセルの踏み方は、速度の上昇に合わせながら徐々に踏み増していきます。(アクセルは足の裏がきちんとペダルに接する形で徐々に踏み込みます。)目標速度に近づいたら、早めにアクセルを弛めましょう。
(3) 巡航時の運転操作
[1] 加減速の繰り返しは、燃料消費量を増加させる
同じ速度で走行しても頻繁に速度変動するほど、多くの燃料が消費されます。
[2] 速度変動への対応は予測運転で。アクセル操作でスムーズに!
速度変動は、他の車両の挙動などの交通状況や、勾配、カーブなどの道路状況に左右されます。
これらを予測し、ブレーキを使わず、アクセル操作で対応しましょう。ブレーキの少ない運転は、定速走行に近づきます。
[3] アクセルの踏み込みはゆるやかに
障害物などでやむを得ず減速してしまった場合でも、徐々に加速することを心掛けましょう。
(4) 減速時の運転操作
[1] 停止位置に合わせてアクセルOFF
先の交通状況を見て停止位置を予測しましょう。停止位置が分かったら、適当な所でアクセルから足を離し、惰性走行します。
車は惰性でかなり走ることができます。例えば、60km/hから40km/hまで減速すれば、200m も惰性で走れ、6〜10ccの燃料が削減できます。
[2] アクセルOFF(惰性走行)にすると燃料カット制御が効く
アクセルOFFにして減速すると、燃料がカットされ燃料消費量を抑えることができます

【用 語】燃料カットとは?
アクセルOFFで走行中、エンジンの回転数が高い場合は自動的に燃料の供給が停止されます。その後エンジン回転数が低くなると、エンジンが止まらないように、アイドリングに必要な程度の燃料が供給されはじめます。
【ご注意】長い下り坂では
安全の視点からエンジンブレーキの使用が推奨されています。状況に応じて、シフトダウンによりエンジンブレーキの効きを強くするなどの操作が、安全の点からも、省エネの点からも効果的です。

(5) 停止時の運転操作
[1] エンジン始動にかかる燃料
エンジンを始動する時も燃料を消費しますが、その量は5秒間のアイドリングとほぼ同じです。5秒以上アイドリングストップすれば、省エネにつながります。
[2] 燃料消費削減効果
燃料の消費削減効果は、都市部と郊外部で異なります。運転している時間の内で信号などで停止している時間割合が都市部と郊外部で大きく違ってくることも一因として挙げられます。
[3] 実走行時のアイドリング燃費
実験室でのテストと、実際の運転では燃費の効率が変わってきます。
実走行ではいろいろな要因が加わって実験室より燃料の消費量が増える傾向があります。
※グラフは、一秒あたりの燃料消費量を実験室と実走行とで比較していますので、数字の小さいほうが燃料消費が少ないことを表しています。
[4] 走行中の停止時間
都市部と郊外部での運転中の平均速度と、運転中の停止時間が占める割合です。
※出発地から目的地までの距離を移動に要した時間で割ったものを”平均旅行速度”といいます。 郊外部では速度は速く停止する時間の割合は低く、都市部では速度が遅く停止時間が長い傾向があることがわかります。
    平均旅行  停止時間
速度[km/h] 比率[%]
郊外部   35    15  
都市部   14    47  
東京都内  17    44  
環状道路  14    48  
放射道路  18    41  

※出典:財団法人省エネルギーセンター「エコドライブ技術案内」

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