■□運転時のその他の留意点□■
(1) 暖機しないで発進
[1] 暖機運転なしで時間と燃料を節約
エンジンが冷えた状態での走行は、十分に暖めてからの走行に比べ燃料消費量が多くなります。しかし、暖機運転している間も燃料が消費されます。
総燃料消費量を比較すると暖機した後で燃料消費量が少ない状態で走行しても、暖機運転で消費した燃料を取り戻せないことが分ります。
[2] 暖機をしないとエンジンが心配?
昔は暖機運転が常識でした。現在では暖機運転をしなくても、エンジンに損傷を与えることはありません。ただし、人間と同じように、ウォーミングアップ中はスピードを出し過ぎないようにしましょう。
極端に外気温が低い場合や数日間車に乗らなかった場合には、数十秒間アイドリングして、エンジン周りに潤滑油を生き渡らせれば安心です。
【ポイント】気温が低いほど車を暖めるのに、より多くの燃料が必要となります。寒い地域では、すぐに発進できるようにウィンドの視界を確保しておくことが重要です。また、冷えた状態の走行を繰り返さない車の使い方を工夫すると、燃料消費量を削減できます。
[図:暖機運転時間と燃料消費量の悪化状況]

(注)2000ccセダンを用い実験室で測定
自動車燃費影響要因調査報告書より(測定結果を元に油温を基準に計算)
(2) エアコンを賢く使う
[1] 春、秋は外気を入れる!(エアコンの負荷は意外に大きい)
エアコンの負荷による燃料消費量の増加は無視できません。設定温度が外気温と同じでも、エアコンをONにしているだけで燃料消費量は増加します。気候の良い季節は、エアコンをOFFにして外気を入れましょう。
[2] ファンコントロールはAUTOが基本
エアコンをONにする時は、外気導入より内気循環の方が効果的です。また、送風ファンをMax にすると燃料消費量は大きく増加します。ファンコントロールをAUTOにしておけば、自動的に風量が切り替わり、燃料消費量がその分少なくなります。
【ポイント】車のエアコンは家庭のものと同様、外気温と設定温度の差が大きくなる程負荷が増えます。冷し過ぎ、暖め過ぎに注意しましょう。
[図:エアコンの使い方による燃料消費量の悪化状況]

※出典:財団法人省エネルギーセンター「エコドライブ技術案内」
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